造り付け家具って何?

注文住宅の場合、好みや快適さに応じて、規定のサイズと異なる寸法のものを導入することもできます。
例をあげると、リビングに陽光を多分に取り入れたい場合は、窓を大きくすることも可能です。そうすると、サイズの合う既製品のカーテンを見つけることは困難でしょう。窓枠に適したサイズのオーダーメイドのカーテンを注文しなければなりません。

家具の場合も同様に、壁の幅ちょうどの収納を設けたい場合や、ご家族の人数に応じた使いやすさを考慮して、「造り付け家具」を設置することもできます。(テレビ番組でリフォームを取り上げる際によく目にすると思います。)

特定の場所や目的や空間に応じて特注で造られる造り付け家具は、お施主様の理想通りのデザインを実現できる可能性が高いです

造り付け家具のメリット・デメリット

せっかく注文住宅を建てるのであれば、家の空間やライフスタイルにぴったりの家具を手に入れたいものです。
ただ、市販のもので、家具のサイズ、質感、機能性といった理想通りの家具を見つけることは困難で、最終的には、何かを妥協することになるでしょう

のどから手が出るほど欲しい家具があるのであれば、住宅設計の方を家具に合わせていくこともできます。ただ、それは非現実です。

それよりは、造り付け家具で、家具を家に合わせていった方が賢明です。自分好みのサイズ、使いやすさ、デザイン、コーディネート、素材を選んで理想の家具に一歩でも近づけましょう。

メリット

造り付け家具の更なるメリットとして、無駄な家具を増やさないことが挙げられます。後から収納家具を入れた場合、いざ収納が足りなくなると収納家具を増やしてしまうものです。ただ、造り付け家具は後々増やすことはできません。限られたスペースでの有効活用を実現してくれるのです。

以上のことから、入居時から家具の数が変わらないため、最初の想定通りの動線のまま生活することができます

また、壁に取り付けるタイプの造り付け家具は、優れた耐震性を有するという強みもあります。

造り付け家具には上記のような長所があります。

デメリット

造り付け家具を壁に取り付けた場合、移動はできません。優れた耐震性があるとはいえ、模様替えには向いていないでしょう。
また、造り付け家具は本当に好きなデザインを選ぶようにしましょう。自分が30年後もそのデザインが好きな保証はありません。一度取り付けてしまうと、造り付け家具は変更や撤去が困難です。壁に取り付けた場合、その撤去には、工事を要する可能性もあります。

もう一つの問題として、子供の成長につれてご家族のライフスタイルは変化していくものです。その影響で、必要になる収納も異なります。
造り付け家具のデメリットは、これらの変化に柔軟に対応できない点にあります。

造り付け家具は人生を共にするもの

家のサイズに適した造り付け家具は、洗練された雰囲気をもたらしてくれます
ただ、家に住む期間は非常に長いもので、デザインに対する好みの変化、家庭の事情なども考慮に入れなければなりません。
家の建築時に設置した家具では対応できない可能性すらあります。

後で後悔しないようにしっかりと考えることが大切です。専門家に相談して、導入を判断することをおすすめします。

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