日本家屋でよく見る土間。夏は入るとひんやり涼しく、心地よさを感じます。

現代でも、リビングの一部に土間を取り入れた「土間リビング」は人気です。

しかし、土間リビングの使い方や魅力がよくわからない人もいるでしょう。

そこで今回の記事では、土間リビングとは何か、メリット・デメリットなどを解説します。

これからマイホームの建築を考えているという人は、ぜひご覧ください。

 

土間リビングとは?

土間リビングの前に、土間とは何かを詳しく紹介します。

土間とは、屋内で床を作らずに土足で歩ける空間のことです。

日本家屋の土で作られた三和土(たたき)をイメージする人が多いかもしれませんが、土間の仕上げ方は三和土だけではありません。

モルタルやタイルなども、土間の床材として使われます。

土間リビングとは、リビングの一角に土間を作ることです。

リビングに土間空間を作ると、屋内でありながら靴で出入りでき、屋外と屋内をつなぐ空間として役立ちます。

土間リビングのメリット・デメリット

土間リビングは、さまざまな用途で活用でき、夏でも涼しく過ごせるという魅力があります。

一方で、段差ができてしまい、冬は底冷えするため、間取りの作り方に注意しなければなりません。

ここでは、土間リビングのメリットとデメリットを詳しく解説します。

メリット:さまざまな用途に活用できる

ひとことで土間リビングといっても、作り方はいくつかあります。

玄関土間を広くしてリビングとつなげる、庭の縁側に向かって広く土間をつける、キッチン収納の一部に土間をつくるなどが、多く用いられる手法です。

玄関を広くすれば、自転車やバイク、アウトドア用品など屋外で使うものを収納するのに役に立ちます。

大型犬などペットと暮らしている方にも、玄関を広げた土間リビングは人気です。

庭に向かって広く土間を作るパターンは、和モダンのリビングによく用いられます。

ご近所の友人などが、縁側から土足のまま腰掛けられるような土間を作るのもいいでしょう。

加えて、土間は収納としても役立ちます。

キッチンの近くに広めの土間収納を作れば、家庭菜園から採ってきた新鮮な野菜のストックルームに最適です。

メリット:夏でも涼しく過ごせる

土間に使われる床材は、タイルやコンクリートなどは熱伝導率が高いため、地面の冷たさをそのまま屋内に伝えます。

土間から屋外に向けて、窓や出入り口を設ければ、風通しがよくなりますよ。

土間リビングは夏場でもひんやり涼しく感じ、エアコンをつけなくても涼しく感じるでしょう。

デメリット:段差ができる

土間リビングでは、土間部分に床を作らないため、段差ができてしまうため注意が必要です。

小さい子どもや年配の方がいるご家庭では、土間とリビングの間でつまずいて転倒することのないよう、工夫しましょう。

デメリット:冬場は底冷えしやすい

土間は、夏場に涼しさを感じる一方で、冬は冷えやすく感じます。

空間全体を温める、石油ストーブや薪ストーブなどを設置して、暖かく過ごせる工夫をしましょう。

床暖房をつけるのもおすすめです。

土間リビングで家族の憩いの場をつくろう

リビングの一部を土間にした土間リビングは、土足のまま入れる屋内として、お茶をする憩いの場やペットの過ごす場所、収納場所としても活用できます。

汚れても水を流しやすく掃除が楽なので、手間もかかりません。

作り方次第で、大活躍するスペースになるでしょう。

土間リビングの間取りで悩んだら、プロの建築家に相談してみませんか。

ご家庭によって、家での過ごし方はさまざまで、最適な土間の形は違います。

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