今回は

『なぜ住宅性能は極力高くするべきか』

について、文字数の許す限り詳細に言葉で綴っていきたいと思います。

 

 

 

first priority

 

まず、家だけでなく世の中ほとんど全ての物にも言える事ですが、まず見た目からではなく機能性や耐久性を重視して選んだ方が後悔なく費用対効果も高くなります。

 

よく家づくりでも例えられる車の燃費や安全性能の他、家電製品の機能性や省エネ性、長持ちする衣類の生地質、食品の質、調理器具の持続性、PCのスペック、洗剤、家具、食器、文具、鞄や靴 etc...

 

どのジャンルにおいても、その性能や質、買い替え頻度やメンテナンスや健康への配慮、そして長期にわたる意味を考えた時に、内容にこだわる事でその価値がさらに高まる事に気づくと思います。

 

また、世の中のありとあらゆるモノは、初期コストが安くても、1年、3年、5年、10年と、長期間でのトータルコストを考えたら、価格が高くても質の高い物の方が安くなる傾向にあります。

 

気をつけるべき事としては、この時点でネームバリュー(ブランド)や短期的なメリット(表面的なメリット)は考えてはいけないという事です。

 

極端な事を言うと、ただただ有名という理由で決めたり、車のハンドルにダイヤモンドが付いていたり、ラーメンの中に高級キャビアが入っていたりすると、一時の満足や物珍しさがあっても、飽きが来たり長期的な満足度には繋がらないという事です。

 

それでもネームバリューは大切という方もいると思います。

ですが、YouTubeSNS等が拡充された次世代のネット社会になり、これまでブラックボックスになっていた様々な情報の流出や価値の変化に伴い、その優先順位はかなりの勢いで下がってきているように感じています。

 

時代の変化が、これまでの常識や価値観をも変えていこうとしているように感じるのです。

 

誰しもがついつい現在志向バイアス(目先の利益に気が向いてしまう)に囚われてしまう事が多々あると思います。

ですが、感情的に衝動的に動くのではなく(行動経済学)、冷静に論理的思考を持ってロジカルに損得を吟味する(合理的経済学)思考を持って臨む事で、後悔の無い選択に近づけるのだと思うのです。

 

 

 

functional beauty

 

もちろん、インスピレーションやモチベーションを大事にしている人間なので、感情や信頼関係、コミュニティ等の心情的な側面も重要だと思っています。

 

そして、お客様や周囲からもよく質問を受ける事として、『ロジカルな考えに偏りすぎてデザイン性に欠けるのでは?』『自由度が無くなるのでは?』と聞かれることがしばしばあるのですが、そんな事は全くありません。

 

functional beauty

(機能美・構造美)

という言葉はご存知でしょうか?

 

余分な装飾や表面的なデザインは除外していき、簡素で理に適った、合理性、機能性を追求していった結果として自然に現れる美しさの事です。

性能を追求した結果です。

 

例えば、力学的に最適化を図った構造は軸力(軸方向に発生している引っ張りや圧縮力)で釣り合う状態、形状となります。

前提条件の違いで様々な形状を自然と形造る事になるのですが、現れた(釣り合った)形状は見る人を魅了するような心地良い、お洒落なデザインとして認知されています。

トラス構造、テンセグリティ構造、カテナリー曲線などがその例です。

 

また、軸力の釣り合いだけでなく、レシプロカル構造やラチス構造等、合理的な構造美の代表例は沢山あります。

 

横文字が多くなってしまっているので分かりにくいと思いますが、実例で言えば、みなさんご存知のガウディのサグラダファミリアもその一つです。

カテナリー曲線(懸垂曲線)という、ロープやワイヤーなどのたるみで出来た曲線を用いてガウディは設計を行なっていました。

 

カテナリー曲線では引張軸力でもたせる(釣り合う)ので、部材をロープではなく、引張の逆の圧縮力でも形状維持できるような硬いものに換えれば、ロープのたるみをひっくり返した形状が力学的に一番自然で美しい形になるといった考えです。

 

このシンプルで単純明快な理論を駆使して、100年以上も後の人達の心を揺さぶる建築を行なっていたのです。

 

リンク↓

*ガウディの逆さ吊り模型

 

その他にも太宰府スタバやドーム、タワー、公園や駅前モニュメント等々、普段意識していない気づかない中に沢山の構造美や機能美は潜んでいます。

 

このように物理的簡素な追求にしか現れない美しさこそ、何世代も飽きのこない永続的なデザイン、美観の普遍の真理となるのではないでしょうか。

 

 

 

話が大分それてしまったように思うかもしれませんが、あまり聞き慣れないアプローチの仕方で、知らなかったら見えてこなかったであろう考えや気付きがあるのが世の常です。

そうやって判断材料、選択肢を少しでも多く見出せてもらえればと思います。

 

 

長くなってしまいましたが、次回、今回の話を踏まえ、ドドドと、住宅性能全体について触れていきたいと思いますのでお楽しみに。

 

 

早くより詳しく知りたいという方は

是非一度ご予約の上、私の話を

聞いてみてください。

 

 

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