今回は結露検討の一部をご紹介、お話

したいと思います。

内部結露のご相談は弊社でもここ一年

の間に急激に増えた相談項目です。

 

過去何度か話してきていますが、

家づくりをするにあたり、

耐震性・断熱性・気密性・換気・耐久性

は、検討すべき最重要項目です。

 

これら全てどれが欠けてもいけません。

そして、どのレベルで考え、家づくりに

取り入れるかで、住みだした後の居心地

や、光熱費、ランニングコストに大きな

差をつけてしまいます。

 

何度も話しますが、日本の家づくりの

基準(建築基準法等)では、他の先進国

特に欧州ではあたり前に押さえる項目

が検討されておらず、初期費用は安く

てもランニングコスト(光熱費・維持費)

が膨らんでしまい、電気を多量に使わ

ないと快適性を保てず、小さな見えない

蝕みが蓄積され、耐久性を損なってし

まい、耐震性や住宅性能、資産価値は

底辺へと落ちてしまうような家づくりに

なってしまいます。

 

少々過激にも聞こえますが、国や大手

メーカーで分かっている人たちからの

発信力が弱く、建てる側の多くも疑うこと

なく進めてしまっているのが現状です。

 

話し出すと書ききれなくなりますが、

そんな重要な検討項目の一つに『結露』

という項目があります。(耐久性に繋がる)

 

目に見える表面結露ではなく、断面構成

によって決まる内部結露はメーカーが

大丈夫と言ったからで決めてしまうと

大変な問題につながりかねません。

一つ一つ自分達で検証する事が大切

です。

 

では、いくつかの断熱材を用いて具体的

に断面構成の検討を見ていきたいと

思います。

 

前提条件としては、気象庁の記録から

直近の夏季・冬季の厳しい時期1週間

程度をピックアップして入力しています。

 

※※※

【使う建材や断面構成、前提条件が違え

ば必ずしもそうなるとは限りません。

一つの参考として見てください。】

 

   セルロースファイバー

 

下画通り、セルロースファイバーの

内充填断熱の夏季は内部結露は起こり

ません。(防湿シートや可変シートなし)

ですが、2枚目の冬季ではガッツリ内部

結露が発生します。

 



 

次に内側に防湿シートを挟むと冬季の

内部結露は無くなります。

 


 

ですが、逆に夏季の内部結露を起こして

しまします。

 


さらに外側に付加断熱をしていき、ネオマ

フォームの70mm付加で冬季も夏季も

結露リスクを抑えられました。

 



 

   現場発泡ウレタン


セルロースファイバー同様、充填だけでは

冬季に大きく内部結露を起こしますので、

防湿気密シート、もしくは調湿可変シート

を室内側に張り、かつ外付加断熱で

ネオマ70㎜で内部結露リスクを抑えられます。

 



 

●●●

これらは一部の断熱材だけで起こる事では

ありません。

ボード系でも結露発生リスクはあり、また、

壁だけでなく、『壁』・『屋根』・『基礎』・『床』

『小屋』・『天井』・『木部』・『サッシ』等、

ありとあらゆるところで検討しながら断面

構成を決めていかなければいけません。

また、内部結露を防止するには水蒸気流入

を防ぐ工夫もしなければいけません。

 

とてもショックなことに、某建材メーカー

さんが、結露しないと豪語していたので

結露検討をお見せしながら追及したところ

「福岡は氷点下にならないですよ」

とか「そこまで検討しているのであれば

それが正解でしょう」と言われたことです。

 

 

何が正解か、誰が正解かは何とも言え

ませんが、情報不足や思い違い、慢心が

失敗や後悔を生じさせます。

 

家づくりを検討されている方も、家づくりを

している側の方も、先入観を捨てて情報

収集に徹してください。

それが失敗のリスクを減らす最優先事項

ではないでしょうか。

 

 

 

より詳細な情報を知りたい方はご予約の上

一度直接お話を聞いてみてください。

 

家づくりを検討している方だけでなく、同業者

の方でも情報をご提供させていただいて

おります。

 

 

 

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真に快適で経済性の良い家づくりを実現するためには、高い水準の住宅性能と耐久性を確保するための確かな知識が必要となります。

そんな情報収集の手助けに少しでもなればと思いますので、今後発信する弊社の性能住宅に関するブログを是非見てみてください。

 

 

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