『なぜ住宅性能は極力高くするべきか』について

前回はthermal insulation (断熱)について、なぜ、予算が許す限り極力断熱していくべきかの理由を2つほどお話させていただきました。

 

今回は、一番伝えたく、そして弊社の一番のモチベーションでもある『3つ目の理由』について話していきたいと思います。

 

前回、前々回をまだ読まれていない方は是非、下記バックナンバーから順番に読んでみてください。

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なぜ住宅性能は極力高くするべきか(その1)

 

なぜ住宅性能は極力高くするべきか(その2)

 

 

 

 

3つ目の理由Environment problem

 

Environment problem(環境問題)は私たちの住む家も大きな影響を与えることをご存じでしょうか?

 

地球温暖化やそれに伴う気候変動はもはや喫緊の問題です。

以前も載せたことがありますが、下記リンク先の環境省が出している2100年の天気予報を是非みなさん見てみてください。

↓↓↓

 

2100年 未来の天気予報

 

 

2100年と言えばおそらく今現在大人の私たちはもうこの世にはいないでしょう。

しかし、私たちが何よりも大切にしている子供たちはこの時代も生きているのです。

まだ見ぬ孫たちも、その先の未来を生きる人たちも。

 

そんなかけがえのない子どもたちが生きる未来の状況が、今を生きる私たちの選択1つで良くも悪くもなっていく事を知って欲しいのです。

 

 

悲しいかな、いまだに温暖化懐疑論や太陽光パネルの否定的な意見など、有名人を駆使して何とか抗おうとする少数の根深い利権がはたらいているところも目にします。

しかし、IPCC(気候変動政府間パネル)や国立環境研究所、国内外の大多数の様々な分野の科学者の知見からは、人間活動による影響が産業革命後以降の温暖化の加速させ、このままでは今後加速的に最悪の状況へと向かうシュミレーション精度はほぼ間違いないと、最新の報告書では結論づけられています。

 

IPCC気候変動政府間パネルとは、2500名以上の気象、科学、生物などなど様々な分野の有識者の集まりで、国際的専門家で地球温暖化についての科学的な研究収集評価報告をするための政府間機構です。

 

このまま地球温暖化が進んでしまうと起こる問題としては、

〇毎年続く観測史上最大の異常気象(激甚化)

〇海面上昇(福岡県でも2050年には14%が浸水)

〇森林火災の頻度(二酸化炭素の吸収源が減る)

〇砂漠化(食糧問題や呼吸器疾患やアレルギー増)

〇飢餓(現在でも9人に1人が飢餓で苦しんでいる)

〇永久凍土問題(解氷で数万年前の未知のウイルスや菌の襲来)

 

などなど、挙げればきりがないほど私たちを脅かすリスクがたくさんあるのです。

そして、そんな被害を真っ先に受ける多くの人は、発展途上国の人達なのです。

温暖化の原因となる温室効果ガスを大量に出しているのは私たち先進国の人達なのにです。

 

 

これらの問題を解決するべく、SDGsや省エネや環境負荷の少ない製品、活動が注目され、より高い意識レベルを求められているのです。

みなさんもよく聞くZEH(ネットゼロエネルギーハウス)もその初動です。

※住宅の高断熱化を図り、エネルギー消費量を減らし、削減しきれないところは太陽光発電等再生可能エネルギーで補い、実質消費エネルギーをゼロにするという考えの家づくり。

 

ただ、空調・換気・照明・給湯しか加味していないZEHでは、本当のゼロエネルギーにはほど遠く、また到底世界的に求められている省エネ性には追い付かず、それどころか中には太陽光を大量につけてZEH基準をクリアする等、省エネ性を高める目的を見失っているような家づくりもあります。

 

そもそも、日本のZEH基準も、その上のHEAT20G1G2も他の主要先進国では違法建築物になるほどで、お隣の中国や韓国よりも日本の断熱省エネ基準レベルは低いのです。

 

話が反れていきそうなのでもう一度話を戻って、温暖化が進んでいく原因は温室効果ガスの濃度が上がっていることであり、その産業革命以降急激に増え続けている温室効果ガスの内75%ほどが二酸化炭素となります。

 

そして日本における二酸化炭素排出量の1/3以上が民生(建築関係)となってきます。

故に、建築分野でも10年以上前から省エネ住宅推進の動きがあったものの、政府だけでなく、私達業者サイドからの発信力も少なく、また、利権や大人の事情で全然進みが遅すぎて、他国に比べてはるかに住宅性能の低い国になってしまっているのです。

 

また、二酸化炭素排出の主な要因はエネルギー産業です。

石油や石炭、天然ガスを燃やして生み出す「電力」です。

 

 

数万年、数十万年かけて蓄積してきた化石燃料を掘り起こし、


 

 

化石燃料を大量に使いながら大型輸入船で運び、


 

大量の二酸化炭素を排出しながら電気を生み出し、


 

そうしてようやくつくられた電気は私たちの家に届くまでに63%は捨てられているのです。


 

 

だからこそ、電気代や健康も生きていくためにはすごく大切なことなのですが、それと同じように、それ以上に、エネルギーロスの極力少ない家づくりを目指して欲しいのです。

 

そのための第一歩が

『極力断熱性を上げる』

なのです。

 

 

 

エネルギーや環境問題についてもっともっとたくさんの事を、今から家づくりをする方々には知って欲しいです。

 

自分達だけではなく、人間だけではなく、地球に生息する生き物や植物すべてのことまで考え、出来ることのエコには徹して欲しいと願います。

 

小さな積み重ねが、大きな一歩です。

今自分にできることを、是非みなさんにもやって欲しいです。

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ハチドリのひとしずく

 

 

 

弊社に来られるお客様には下画の本をお渡しさせていただいております。

小さなお子さんにも読み聞かせができる、私たち大人も10分ほどで読める本です。

是非一度読んでみてください。

 


 

 

 

 

 

次回は今回書けなかった Airtightness(気密)について話していきます。

お楽しみに。

 

 

早くにより詳しく知りたいという方は是非一度ご予約の上、私の話を聞いてみてください。

 

 

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真に快適で経済性の良い家づくりを実現するためには、高い水準の住宅性能と耐久性を確保するための確かな知識が必要となります。

そんな情報収集の手助けに少しでもなればと思いますので、今後発信する弊社の性能住宅に関するブログを是非見てみてください。

 

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