世界三大銘木の一つに数えられるチーク材とはどんなもの?

高級木材で名を馳せているチーク材は世界三大銘木の一つです。その木目は家具、フローリングに用いられた際、非常に美しく、また素晴らしい色味を表現してくれます。そのため、価格帯としては最高級ではあるものの、多くの方が新築住宅の家具材にチーク材を選びます。
その美しさに加え、チーク材は上部で傷みにくく、長持ちするという長所も持ち合わせています。さらに、耐水性、防腐性という強みも持っているため、タイタニック号のような豪華客船や、かの有名ホテル、富士屋ホテルのダイニングにも使われるほどです。
チーク材のさらなる魅力として、経年変化も楽しめるという点が挙げられます。使い続けることで深い色になっていく無垢材と異なり、チーク材は素材によって経年変化の仕方に多様性が見られます。

ミャンマーチーク

チークは、乾季と雨季のある暑い地域で生産されます。その代表格がミャンマーです。ミャンマーの原生林で生産されたチークは「本チーク」と呼ばれ、以下の工程を経てから出荷となります。

工程説明
巻き枯らし 辺材部分と呼ばれる根からの養分を運ぶ場所を削り、立木のまま水分を抜く工程
製材 丸太としてのチークを木材に加工する工程
自然乾燥 変形収縮を起こりにくくするために含水率を下げ、チーク特有の風合いを生むための工程
人工乾燥 オーブンドライによって用途ごとに使い分けられるように乾燥

このような過程が必須である最高級チークを生産するには、原木が木材として出荷されるまで7〜8年を要します。さらに、現在は伐採禁止のため希少で、ミャンマーチークは木材の中でも最高級品となっています。

ミャンマーに次ぐチークの産地として、インドネシアが市場を伸ばしています(インドネシアチーク)。しかし、伐採までの平均期間がミャンマー産のチークに比べ短いため、その品質が本チークとは異なっていると言われています。

オールドチークとは?

前述したように、耐久性の高さはチークの魅力の一つです。そのため、かつて建物や船に用いられていた古材で、数十年・数百年経過したものでも再使用することができます。
このような古材のチークがオールドチークと呼ばれます。オールドチーク特有の荘厳な風合いが人気の理由です。

オーク材はチーク材とどう違う? それぞれの特徴

オーク材というのは、日本語でいうところのナラのことです。
チーク材は、削ってすぐの色が明るく、オーク材と似たような印象を受けます。

オークは飴色に経年変化していきますが、チークの経年変化は飴色とは限りません。濃い色合いになっていくのは間違いないですが、どのような風合いになるかは多様です。木目やスジ、シミといった細部は徐々に薄くなっていきます。

オーク材とチーク材を活かそう!2つを取り入れたインテリア

オークとチークは組み合わせてもいい雰囲気を出してくれるので、両方の木材を用いてインテリアを作るのもよいでしょう。

費用から見るオーク家具とチーク家具

無垢材となると、両方とも高級素材です。そのためいい値段になってしまいますが、一般的にチークの方が高価になる傾向があります。突き板の場合、大きな差は生まれません。
経年変化も楽しみたいという方は、どちらの木材を選ぶ場合でも無垢材をおすすめします

費用を念頭に新築住宅の家具選びを

新築住宅を建築する際、住宅の総予算に家具の費用も含める必要があります。
プロの建築家に相談することで、家の全体像をうまく把握し、それぞれに費用を配分していくことが可能になります。
ぜひ一度、tattaにご相談ください。