全3回に分けて、畳のお手入れ方法を学んでいくこのコラム。

今回は、畳に生えてしまったカビの掃除方法です。

畳のカビの原因と対処法

湿気の多い6月〜9月あたりに発生することが多く、主婦を悩ませるカビ。
早期に対処すればカビの広がりを抑えることができますし、ご自身で解決することも可能でしょう。

すぐに掃除に取り掛かり、カビを取り除き、そして予防法も学んでいきましょう。

カビの原因

畳の素材である「い草」は非常に水分を吸収しやすい性質を持ちます。

そのため、部屋の湿度が70%を超えてくると、カビが発生する確率がぐんと高まります。

加えて、カビの餌となる埃や皮脂などがあると、余計に発生しやすくなるのです。

い草のおかげで湿度の調整をしてくれる働きがありますが、湿度が高すぎると調湿機能も対応しきれないのですね。

まずはカビが生えないように、湿度や部屋の汚さなどの条件を揃えないようにすることが大切です。

例えば、梅雨の時期には、湿気取り剤や除湿機を利用すること、そして普段からこまめな掃除で汚れを拭き取っておくことが、カビの予防につながります。

カビの対処法

カビは、広がってしまう前に対処する必要があります。

用意するものは、「アルコール除菌スプレー・雑巾」の2点だけです。
ただ準備として、換気をし、マスクとゴム手袋などを着用した方が、より万全ですね。

具体的な掃除方法を説明します。

①アルコール除菌スプレーを雑巾にたっぷり吹きかける
②カビの生えている場所に雑巾を当てる
③カビを取り除く
④しっかりと乾燥させる

これで、畳のカビを取り除くことができるでしょう。

雑巾を当てる際は、当て布でしみ抜きを行うように、当てる面をこまめに変えていきます。畳のカビを雑巾に移すようなイメージで行うと良いでしょう。

畳のカビを掃除する際に、やってはいけないことも頭に入れておきましょう。
・水拭き掃除
・掃除機や叩いて取り除こうとする掃除
・カビキラー等の使用

すでに湿気が多いがために発生したカビに対して、湿気を与えかねません。

また、カビの物質は非常に軽いので、掃除機などで処理しようとすると、舞い上がってしまうので注意してくださいね。

畳のカビを繁殖させないための予防法


カビが生えてしまったら以上のように対処すれば良いのですが、まずはカビを繁殖させない予防が重要ですよね。

予防法として、次の5つを挙げてみました。

・ふすまや窓を開けて、風通しを良くする
・布団は畳んで、敷いたままにしない
・すのこや防湿シートを使用する
・部屋干しをしすぎない
・こまめに掃除することを心がける

い草を編んで造る畳は、繊細な素材であるために日々のお手入れが必要になります。

乾いた雑巾で畳の目に沿って拭けば、基本的には綺麗に、そして長く保つことが可能でしょう。

普段からお手入れをしてれば問題ありませんが、上の5つのポイントだけでもチェックしてみてくださいね。

お気に入りの家を長くきれいに保とう

今回は、畳のカビの対処方法や予防について解説してきました。

せっかくのきれいな新居も、住んでいくうちに様々な悩みが出てくるもの。

そのような悩みは、大きな問題に発展しないよう、小さいうちに解決することが大切です。

tattaでは、引渡し後もお施主様により良い生活を送って頂けるようアフターサポートを行っております。住まわれてからでも、ぜひお気軽にご相談ください。